連載コラム視点725
渡久地明(沖縄観光速報社)


早く辞めろよ、久間君

 久間章正防衛大臣がまたまたトンデモ発言を行った。原爆投下でアメリカはソ連が日本に参戦するのを防いだ、それによって日本が分割されなかったのだからしょうがない、というような発言だ。

 久間氏は辺野古のV字型滑走路について、少しくらいは動かせる、アメリカもノーとは言わないだろうという発言もあり、これはこれでまともなのではないかと思ったこともあったが、基本的に単なるバカだということが分かった。

 この手の発言が安倍内閣では結構増えたような感じがする。日本も核を持つべきだとか、北朝鮮から発射されたミサイルを日本からの迎撃ミサイルで撃ち落とすだの、集団的自衛権を行使できるようにすべきだとか、憲法を改定すべきというのもある。

 わたしは憲法を改定するなら、改訂前の日本国憲法を沖縄がもらって、新たに琉球諸島の憲法として一国二憲法体制をとったらどうかと思う(よけい変なことを言うようだが)。

 あるいは現憲法の方がよいと思う他の地域も一緒になって、連邦制を作るとか、もっといえば、現憲法がよいと思う地域と組んでもう一つの日本国をつくるというのでも良い。

 戦争については平和主義というのはモチロンだが、もし憲法を変えて戦争ができるような国にしようという勢力が拡大するなら、現憲法を維持している地域連合は

 「君たちは勝手に戦争をしなさい。われわれは憲法に基づいてやらない」ということにする。

 沖縄の場合は特に、

 「沖縄県民にもう一回戦争しろといっているの。ばかばかしい。そんなものは君たちだけでやりなさい」というのが一番よい。

 実はこの話はあちこちで試しにやってみたのだが、かなり効果があるようだ。

 平和というのは面倒な説明が必要になるが、沖縄県民は六十年前、世界で最も過酷な戦争を軍とともに戦い、アメリカ人もビックリ、気が狂う兵隊も続出したほどだった。そんなのもう一回やれと言うの、それやって沖縄県民は何か得したの? 沖縄県民は一回やったから次は君たちがやりなさい、というのが話は早い。

 久間さんは原爆を落とされる前に日本にはいくらでも降服の機会があったということを忘れている。沖縄戦の敗北は降服の理由になり得た。しょうがないで片づけられたら、それに続く広島、長崎の人たちの死は無駄になる。原爆投下は大量虐殺の戦争犯罪であるということくらい誰でも知っている。

 それをしょうがないとは。国民は何のために戦ったのか、こういうバカを大臣にするためではないだろう。これではせっかくの米軍再編問題も久間さんのような人が大臣でいる限り、どんどんこじれていくだろう。ホントにバカだなあ、こいつ。早く辞めろよ。(明)(2007年7月1日号掲載)


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