連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(21)
おきなわ観光情報学研究会


ビジネスを確実に成功させる方法

前川昌道(アイスプランニング代表・観光情報学会)

 以前の号でPOS-ATMのビジネスモデルを紹介しました。このビジネスモデルの極めて優れているところは、プレゼンを受けたお客様で、このモデルをノーと答えた人がいないことです。導入する、しないは別として、どの企業においても必要性を感じているという反応が出ているのは凄いことといえます。このビジネスモデルの優れたところは、@誰もが困っている問題を解決する手段を提供する、A提供する手段が現場の効率化につながる、Bお金が商品という極めて特徴のあるビジネスモデルであることが拒否する人がいないものと推測できます。この反応結果からいえることは、売上現金を扱う企業全てが共通の悩みを持ち、このビジネスモデルの導入効果を期待するところが凄いことといえます。

 昨年10月ごろから営業を開始し、約3ヶ月の間に、プレゼンから導入までに2週間程度の短期間で決定し、昨年の12月23日から稼動した企業が1社、導入を予定する大手ファミリーレストランなど数社に上り、POS-ATM端末の設置予定台数は、今予定されているだけでも5,000台以上になっています。この短期間の間にこれだけの端末導入数を確定するビジネスモデルは極めて珍しい事例といえます。これまでの号で、このビジネスモデルの凄いところを紹介してきましたが、ここで述べたように成功モデルの非常に良い参考事例といえます。このビジネスモデルの事業に参加することは、成功しているビジネスモデルに乗り、自分の事業を成功に導く良いビジネスモデルではないかと思います。

 このビジネスモデルは、近代まれに見る成功の確率の高いビジネスモデルといえます。

 このビジネスモデルでいえることは、ビジネス成功の鉄則の一つである、市場が極めて欲している(望んでいる)ビジネスであるといえますが、これを見つけられたら成功への道が開けたようなものであるといえます。即ち、マーケットが実際に存在するビジネスを探し、それをIT技術を活用して実現することが成功へのビジネスモデルであるといっても良いでしょう。言い換えれば、お客が既に存在し、ビジネス市場ではまだ誰も商業化していないビジネスを考案することが必ず成功するビジネスを生むものといえます。一方これは、なかなか見つからない可能性があり、そのようなビジネスを実際に事業化している事業を導入するか、それに参加することが成功への早道でもあり、失敗したときのリスクが少なくて済むともいえます。

 このモデルの発案者の優れた点は、誰もが悩んでいる「お金」に着目し、その解決策を提供するビジネスモデルを考案したことにあります。成功の法則として、システムの開発者や企画者に注目してもらいたいことは「誰もが悩んでいる」そして「その解決策を提案」するビジネスであることを念頭に置き企画・開発することです。また、必要としているお客様が沢山いること、この例では、お金を扱うお客様が日本全国に沢山存在するということであります。ビジネスモデルを考案する時、良く陥ることは、自分が考えたビジネスモデルに惚れ込み、お客様の顔を忘れて、これが世の中の全てを制するぐらいに舞い上がってしまい、自分を見失うことであります。このような劣る事例は、身近に沢山存在するでしょう。

 ここに上げたPOS-ATMビジネスへの参加を希望される人は、末尾に記載のメールへご連絡ください。

2. 新しいビジネスモデル

 今年の初めから新しくコンサルテーションを行っているビジネスについてご紹介します。このビジネスは、ADSL回線でもセキュアーな通信環境を実現できる画期的なビジネスモデルです。現在は、セキュアーな環境を構築するため高額な専用線やVPN回線を使っていますが、このビジネスモデルでは安価なADSL回線でセキュアーな環境を実現し、専用線やVPNを使用した場合と同じようなセキュアーな回線にするもので、通信回線費用を大幅に削減できるものです。

 また、回線上に設置する個別端末の認証も行うことができ、ADSL回線をセキュアーにし、それに接続する端末認証手法を組み合わせた非常にセキュアーな環境を実現すると言う画期的なものです。この手法によれば、ADSL回線・インターネット回線を活用して高額な通信回線と同じような環境が実現できることで、セキュリティー環境を必要とする映像監視用の回線、データ送受信回線、POSレジ用回線、金融機関の端末監視回線などあらゆるところに応用でき、これらに使用されている高額な回線を安い回線に切り替え通信費用が大幅に削減できる環境を実現するもので、大幅な導入企業が予測されます。このモデルはADSL回線でセキュアーな環境を創造する画期的なビジネスモデルといえます。

 次回の号から、この画期的なビジネスモデルを紹介します。また本紙で連載しているおいしい泡盛を作り出すことができる熟成手法も、画期的なビジネスモデルといえます。

 良いビジネスモデルに巡り会うことが最良の成功法則かもしれません。

 メール:wns-maekawa@mb.neweb.ne.jp

(「観光とけいざい」第695号06年2月15日号)


 |  連載22 |  HOME |
本ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は沖縄観光速報社に帰属します。
Copyright (c) 1996 Okinawa Kankou Sokuhousya. No reproduction or republication without permission.