連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(22)
おきなわ観光情報学研究会


ビジネスを確実に成功させる方法

前川昌道(アイスプランニング代表・観光情報学会)

 ビジネスを繁栄させるには、@ビジネスの繁栄を長く継続し事業を発展させて行く方法、Aブームに乗り発展させる、2つの方法があるかと思います。どれを選択するかその時の時勢や事情によると思いますが、確実な道を歩むとすれば事業を確実に発展させ、会社の発展に努力する方法がよいかと思われます。しかし、ブームに乗ることも大変魅力があるかと思います。

 さて、最近の身近な話題として「もろみ酢」を取り上げてみましょう。本土の健康食品ブームに乗り、沖縄の「もろみ酢」は2〜3年前からブームが巻き起こり大変な売上と生産を誇りました。ここに来て、8割近い売上ダウンになっているといわれていて、この業界は大変なことといえます。ある販売会社では、「もろみ酢」を事業の中心に置き急成長してきましたが、この売れ行きの大幅なダウ ンは会社が生き残れるかどうかという状況に追い込まれていると聞きます。

 ブームに乗るビジネスは「もろみ酢」の事業のように、よい時期と落ちる時期が必ずあるもので、これを忘れて事業計画を進めたり、事業投資を行うとビジネスの繁栄から見放される悲惨な結果に成り易いといえます。特に、短期間のブームが起こる事業は、往々にして短期間にブームが去る傾向があります。しかしながら、ブームが起こってもそのビジネスなり商品が社会で常に必要と認められ るものであれば、長続きするといえます。

 TVでココアや紫ウコンが良いと報道されると、その日の内にお店の店頭では品切れとなり1週間ぐらいはこの状況が続いたと思われますが、その後は、全く騒がれなくなるというような現状が、多々事例としてあります。ブーム・ビジネスでは、誰よりも早く、先にこのブームに乗った人が勝ちをおさめ、また、ブームが去ることを知り、早く手を引いた人が利益を生むと考えられます。このよう なビジネスに参加し勝ちをおさめるには、マーケッティング能力が優れ、機敏に行動が取れる人が勝てるチャンスが多いといえます。しかし、誰でもが勝てるとはいえない現状が有ります。ブームビジネスで常に勝ちをおさめることは大変難しいといえます。もし、そのような人がいればラッキーな人といえます。

 ここで言いたいことは、ブームビジネスもよいのですが、確実に事業で勝てるビジネスモデルを考案し実践した方が良いと言いたいのです。

■勝てるビジネスモデルの考察

 成功ビジネスモデルを考案する上で最も大切なことは、市場が極めて欲している(望んでいる)ビジネスを考えることです。これを見つけられたら成功への道が開けたようなものであるといえます。即ち、お客様が実際に存在し、多くのお客様とビジネスを行える環境が整っているビジネス分野で事業展開をすることを基本に置くことです。その上で、このビジネス展開を円滑に、そして、多くの お客様と事業ができる仕掛けをIT技術を活用して実現することが成功へのビジネスモデルであるといっても良いでしょう。言い換えれば、多くのお客様が存在し、ビジネス市場ではまだ誰も商業化していないビジネスを考案することが、大きく成功するビジネスを生むものといえます。これは、なかなか見つからない可能性があります。もし簡単に見つかるようであれば、億万長者があちらこちら にごろごろと生まれることになるでしょう。しかし、今の世の中でそのような現象は見られていません。従い、成功モデルを見つけるのは難しいのでしょう。

 しかし、いつも多くの人が成功するビジネスモデルを夢に描き努力していることは紛れもない事実です。成功するビジネスモデルを手に入れる方法を知っていれば、成功を手にするチャンスは巡って来ると言えます。しかし、何も考えない人には、そのお宝はやって来ないと言えます。

■画期的な成功モデルの紹介

 以前紹介した、コムネットバンク社のPOS-ATMビジネスは、3月7〜9日にビッグサイトで開催されたリテイルショウ、現在開催中のホテル・ショウでは大変な反響を呼んでいました。

 昨年の12月23日から稼動した企業が1社、導入を予定する大手ファミリーレストランなど数社に上り、営業開始後3ヶ月の内にPOS-ATM端末の設置予定台数は5,000台以上になっています。この短期間の間にこれだけの端末導入数を確定するビジネスモデルは極めて珍しい事例といえます。

■新しい画期的なビジネスモデル

 今コンサルテーションを行っている画期的なビジネスモデルについてご紹介します。このビジネスは、セキュアーな状況を作れないインターネット回線(ADSL回線など)でセキュアーな通信環境を実現する画期的なビジネスモデルです。現在では、セキュアーな環境を実現するため高額な専用線やVPN回線を使っていますが、このビジネスモデルでは安価なインターネット回線でセキュアーな環境を実現し、専用線やVPNを使用した場合と同じようなセキュアーな回線環境を実現するもので、通信回線費用を大幅に削減できる画期的なビジネスモデルです。回線上に設置する個別端末の認証も行い、インターネット回線をセキュアーにし、端末認証手法を組み合わせた、日本で初めてのセキュアーな回線環境を実現すると言う画期的なものです。

 この回線の応用範囲は極めて広く、企業通信や金融機関、映像監視などの警備事業など多くの利用先が見込めるビジネスといえます。今システムの開発が進められており、今秋にはサービス開始が見込まれています。

 このビジネスに興味がある方は下記の筆者メールにご連絡ください。良いビジネスモデルに巡り会うことが最良の成功法則かもしれません。

メール:wns-maekawa@mb.neweb.ne.jp

(「観光とけいざい」第697号06年3月15日号)


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