連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(25)
おきなわ観光情報学研究会


新規事業の拡大と新しいビジネスの創設

前川昌道(アイスプランニング代表・観光情報学会)

新規事業と新しいビジネスの創造はどのようにアプローチするか

 新しい事業の導入や新しくビジネスを興す場合に、どのようなことを最初に頭に描きますか? 多くの場合新しいビジネス構造を頭に描き、そして売上はほぼこれぐらいになるであろうと、思い巡らすことがほとんどと言えます。その思いは、恐らく考案したビジネスが素晴らしいもので多大の事業収益が挙げられると思い込むことでしょう。諺がありますが往々にして取らぬ狸の皮算用と言う事例が多く有ります。このようなことに陥るのは計画がずさんであったこととマーケティングが甘かったことが主たる要因と言えます。

 IT導入で成功するには、図に示すように先ず目的を明確にして、導入計画を綿密に立てることがキーとなり重要です。この目的と計画ができたら、目的を実現し達成させるためのビジネスに成功するモデルとシステムを考案し開発する段取りに入ります。目的や計画が狂っていると開発するビジネスやシステムが、初期に予想したものと違うものが出来上がり、ビジネスに失敗することになります。この点を十分に認識しIT導入計画を進めなくてはなりません。

 しかし、大資本の企業や大手のIT専門会社でもITによる新規事業で失敗し撤退する企業が結構多くあるのが現状です。例えば会員をあてにしたビジネスモデルで、多くの会員が集まり収益は大丈夫と思い、その積りでビジネスを起すのですが、会員が思うように集まらず失敗し撤退しているケースが多々見受けられます。また、競合他社の真似事のビジネスモデルが多く、非常に似通ったビジネスを新規事業として行うことにより特徴が出せず失敗すると言えます。中小企業でも特徴があり、取り扱う商品にも差別化が十分できるものであれば成功する確率は高まりますが、似通った商品を販売する場合には商戦は苦しくなると言えます。

 最近は健康ブームで、多くの健康器具や健康関連の食品やサプリメントが発売されています。テレビでも多く宣伝されています。ある日テレビを見てインターネットで商品(検索商品はロデオボーイ)を検索したら、多くの業者がまちまちの値段で高いショップから安いショップまでずらりと画面に現れました。これではネットショップを開いても、最安値で販売できるのであれば別として、販売価格が一般の業者と変わらないのであれば、いつ売れるのか予測がつかないであろうし、大量に売れるとも思えないので、事業に失敗する可能性が高いのでは、と思った次第でした。先ず市場を調査しマーケティングを行ってから販売を行うようにしなければなりません。即ち、市場で勝てる商品を扱うということを常に考えるということです。

IT導入で成功するためには…反省猿に徹する

 ITで成功すると言うことはどのようなことでしょうか? 簡単明瞭言えば扱うもの物が売れて(あるいは利用され)収益が生まれること、特に収益が大きければ大きいほど成功者と言われ鼻が高い人生を送れると言うことではないでしょうか。

 ビジネス成功の結論は、お客様にいかに多く買ってもらい、利用してもらえるようなビジネスを展開するかだと言えます。さらに重要なことは収益を挙げなければなりません。収益が無い事業はボランティアに過ぎずビジネスとは言えないでしょう。多くの収益が上がるように工夫することが必要条件となります。このようなビジネスの視点で考案した、あるいは計画した新規事業や創造した事業を見直してみるべきと言えます。往々にして精査が甘く失敗に陥るケースが目立ちます。これには反省猿になりよく反省と検証を行いながら事業化を進めるとよいと言えます。これでよいか? 不安だな! これでよいか? 不安だな! 「反省猿に徹する」

 ビジネスが成功するかどうかの鍵は、@お客が居るか、そして、来店してくれるか、に尽きると言えます。ビジネスモデルや取り扱う商品は常にこのことを第一義的に考え事業化したり、運営することが必須です。これを第一に考えられない人は新規事業や創造は止めた方が良いでしょう。A次に考えることは獲得したお客様をいつまでも来店していただくか利用していただくように、つなぎとめる工夫が必要となります。ITの世界ではポイント制を導入し、来店やお買い上げの度にポイントがたまる仕掛けをして来店を促す方法が採られています。しかし、今ポイント制もいたるところのショップで採用しているのであまり目玉的な手段と言えないモデルと言えます。何かと特徴付けした工夫を開発したほうがよい時期に来ていると言えます。

 とにかく「お客様にきてもらう、買ってもらう、利用してもらう」を忘れず新規事業の開発に取り組むことが重要と言えます。お客様が存在すること、もし、存在感が得られない場合にはビジネスに失敗するので「反省猿」になり、再考することです。

新しいビジネスモデルの紹介

 これまでの号で、次の新しいビジネスを紹介してきました。興味のある方はご連絡ください。

@POS-ATM=コムネットバンク社
Aインターネットでもセキュアーな回線を提供できる端末認証や暗号化サービス=この実現でセキュアーな回線がこれまでのIP-VPNに比べ5〜10分の1に経費節減ができ、情報の漏洩が防げます。
BDr.PEN=手書きの伝票や書式が即デジタル入力できるようになります。優れものです。手書き書類を使用している企業の人で作業の自動化が図れますし、経費節減ができます。

 関心のある方は下記メールアドレス前川までご連絡ください。多くの企業で注目され導入が決定されつつあります。

E-mail:wns-maekawa@mb.neweb.ne.jp

(「観光とけいざい」第703号06年7月1日号)


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