連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(30)
おきなわ観光情報学研究会


新規事業の拡大と新しいビジネスの創設

前川昌道(アイスプランニング代表・観光情報学会)

■ITの世界ではセキュリティー対策に追われている

 ITは今や企業になくてはならない存在になっている。技術が発展することでIT利用環境の技術革新も進み利用方法は多枝にわたり、極めて飛躍する。一方では、悪い了見を持つ人間も存在し、情報を盗み出したり、ウイルスなどによりシステムに侵入し破壊行為を行う者も多く排出する世の中になった。

 銀行口座の内容や暗証番号をインターネット上から盗み出し、口座のお金を引き出す輩も居り、ネットワークを活用した銀行取引において、金融機関は利用者にセキュリティー管理を常に呼び掛けている。最近ではフイッシングと呼ばれる金融関連情報を盗み出すソフトがネット上で出回り、知らぬ間に口座情報がネットを介して盗まれ、事件が多発している。ネット取引の金融機関の取引画面では、このソフトの存在について意が喚起されている。

 某通信会社や大手通販事業者の顧客名簿のデータが盗まれ通信会社を脅迫したり、名簿を業者に売り渡したりして個人情報が悪用される事例が多く存在する。また、個人情報が漏れることにより、例えば、メールアドレスなどの流出では、やたらと迷惑メールや見知らぬ広告主からメールが送られてくる。筆者は毎日20〜40通の迷惑メールが受信され、2‐3日受信のダウンロードを溜めると150通近いメールが入ってくる。その90%が迷惑メールで、最近特に出会い系サイトの勧誘が多い。また、半数以上が英語のメールや広告が含まれ、悩まされている。

 最近のインターネットでは、プロバイダーやセキュリティー保護関連のソフトウェアのサービス会社では、迷惑メール除去の対策や手段を開発し、保護を強化している。

 このような情報関連の悪い利用環境が拡大する状況にあり、IT、特に、ネットワークをインターネットのような、自分のパソコンやシステムを世界中にオープンするような環境での利用、つまり、オープンなネットワーク上に接続されるシステムでは情報漏洩とウイルスによる破壊行為から保護する対策が求められる。保護する方法には、自分のシステムやパソコンに保護用ソフトやファイヤーウオールを取り入れ自分で保護する方法と通信回線をセキュリティーの高いネットワーク構成を採用するなど外部に依存する方法がある。

 いずれにしても、以上のように通信回線を通して情報交換をするシステムすべてで、大規模でも小規模でも、あるいはパソコンであろうともセキュリティー対策は必須の世の中である。このようなITの世界が存在する限りITセキュリティーのビジネスは繁盛するであろう。新規事業を検討される時には、セキュリティー関連の事業を検討の対象に取り入れてはいかがだろう。

■画期的なセキュリティー通信回線の出現

 セントラルサイビス社では、@インターネットで提供されているようなADSL回線を使いIP‐VPNという専用回線(利用者だけの専用利用・クローズドという)に近いクローズドの回線構成を持ち、A情報伝送には特殊な暗号方式が採用され情報の盗み読み対策が施され、B情報交換に利用する端末装置(例えばパソコンなど)に個別にセンターで認証する仕組みを持つ、3重構造の手段を施した極めてセキュリティーの高い通信サービスを開発し、提供する準備を進めている。

 この回線サービスを利用すればIP−VPNや専用線利用において月額の通信料金が大幅に節約できる見込みで、中小企業や大手企業の店舗間通信や事業所と支店間や遠隔地の端末装置との情報交信において利用することで、大幅な経費節減が見込める。セキュリティー対策に悩まれている事業主があれば、この回線サービスを利用されることをお勧めする。

 セキュリティー事業を新規事業としてお考えの方にはぜひこの回線サービスの販売を手掛けられることをお勧めしたい。

前川昌道 E-Mail:maekawa@sky.tnc.ne.jp

(「観光とけいざい」第713号06年12月合併号)


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