連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(35)
おきなわ観光情報学研究会


共用玄関オートロックシステム

前川昌道(アイスプランニング代表・おきなわ観光情報学研究会)

 ITビジネスで成功するには、普及することが予想される良いビジネスモデルをいち早く手に入れ、事業化することである。良いビジネスモデルを開発することは容易ではない。良いビジネスモデルに巡り合えた時には、時を逃さずビジネスモデルを掴むことが大切である。常日頃から良いビジネスモデルを手に入れようとする心掛けを持たない限り、目の前に宝がやってきても見逃してしまうものである。常に、良いモデルを探す、見る心掛けを持つことが成功への鍵といえる。

 本紙で、時々、新しいビジネスモデルを紹介しているが、紹介したビジネスモデルは大化けする可能性を秘めているもので、小資本でビジネス化でき、かなりの成功の可能性を秘めているものである。残念なことに、読者の反応は薄く、というか、沖縄のIT関連の事業家の目に留まらないのかと思う次第である。

 というのは、前回、紹介した「D‐スキャンペン」のビジネスモデルは、オーダーエントリ業界の革命を起こすようなモデルで、日本のIT業界に君臨する大手メーカーがこぞって興味を示しており、ビジネス化へ爆発寸前にある。筆者は、このビジネスのコーディネートを行っており、大手メーカーとの交渉にも立ち会っていて、モデルに対する業界の反応が良く分かるので、いち早く本紙で紹介したのである。

 九州のIT関連の開発会社に紹介したところ即刻事業に参加したいとの意思表示が来ている。このようなビジネスモデルに素早く反応する事業体質を持つようにすることが事業成功への道であろう。

画期的なビジネスモデル‐2

 法令が改正されマンションの入退室と各部屋へのアプローチに関する防犯システムを備えることにより「防犯設備優良マンション」という認定が行われるようになり、認定票が出されるようになった。これから新築のマンションには、充実した設備が装備されるが、既設のマンションでは、新たに工事ができないとか、新しく装備するには莫大な費用が掛かるとかの事情で装備できず、優良の評価がもらえない状況にある。

 ここで紹介する共用玄関オートロックシステムは、工事が簡単にできるビジネスモデルで、優れものといえる。

 このモデルの優れたところは、玄関や入り口の応答設備と各部屋の通信(信号のやり取り)に、既存の電話回線と代用に携帯電話を使用できるようにしたもので、玄関口と各部屋の通信線の工事を不要にした。そのため既存のマンションを直ぐに「防犯設備優良マンション」の基準に適合するようにできる優れたビジネスモデル(ソリューション)である。

 既存のマンションに設備を取り付けるには、これまでの方法では@後付のオートロックは導入費用が高額、A子機の配線で各室への立ち入り工事が大変、B鍵の紛失やコピーでセキュリティー性能が低下、などの大きな問題があった。

 しかし、ここで紹介するビジネスモデル(ソリューション)によると、従来のオートロックに比べ半額程度の導入費用で実現、@PHS電話回線を使用するため各室への立ち入り工事が不要、A非接触カードで出入りのコントロールができコピーが不能、紛失カードは抹消登録が可能、など導入時の経費が安く済み、かつ、高度なセキュリティーが保てる(図参照)。このビジネスソリューションは、 開発元で特許申請が出されており、ビジネスに安心して取り組めるソリューションといえる。

 画期的なビジネスモデル‐1「D‐スキャンペン」と‐2「共用玄関オートロック」ビジネスモデルについて、問い合わせは筆者まで:

メールアドレス maekawa@sky.tnc.ne.jp

(「観光とけいざい」第722号07年5月合併号)


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