連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(36)
おきなわ観光情報学研究会


インテリジェント監視システム

前川昌道(アイスプランニング代表・おきなわ観光情報学研究会)

■画期的なビジネスモデルで事業の成功を

 ITビジネスで成功する方法は、@画期的なビジネスモデルをいち早く見付け、事業化すること、A画期的な発明を基に事業を推進する、B良いビジネスモデルを考案し事業化すること、C事業の拡大が見込める良いビジネスモデルを手掛ける、D事業拡大のビジネスを展開している良い企業と協業する、の5つがある。

 ビジネスモデルを開発し事業化するには、資本や優秀な人材など体力を必要とするので、企業体力がある場合なら別ですが、そうでない場合は他社の良い事業モデルを手掛け成功に導いた方が、リスクが少ない。良いビジネスモデルに巡り合えた時に、時を逃さずビジネスモデルを掴むことを心掛けることが大切である。常日頃から良いビジネスモデルに注目することが成功への鍵といえる。

■危険、犯罪から身を守ることが必須になった社会  ネットワークのセキュリティー・ビジネスがIT業界で盛んになることは本紙で紹介してきた。今日の日本ではネットワークのセキュリティーばかりでなく、生活環境や社会生活の場で凶悪な犯罪や危険が増し人間の生活が脅かされている。防犯や危険を察知し身を守るという必要性が高まってきた。一方、鉄道やデパート、スーパーマーケットなど人の多く集まる場所において、危険や犯罪などの防止・予防策が必須になってきた。

 東京首都圏では、毎日のように列車の人身事故が発生し、人が亡くなっている。また、ホームからの転落事故や電車の扉に挟まれ乗務員が知らずに電車を動かし乗客に怪我を追わせるなどの事故が報じられている。全国的に街中で引ったくりや殺傷事件、学校の登下校時の子供への犯罪など、多くの犯罪が発生している。

 このような社会環境において強い味方になるのが、ここで紹介する画期的な「インテリジェント監視システム」である。

■犯罪監視や危険察知に画期的なインテリジェント監視システム

 ここで紹介する「インテリジェント監視システム」は、最近、フジテレビやTBSテレビで画期的な監視システムとして紹介されたソリューションである。監視の基本的な動作は、監視カメラで捉えた画像を分析し、変化のない状態を通常状態と診断し、即ち、「正常状態」と位置付け、監視カメラを通した画面上に通常状態と違う何か変化があった場合に「異常」と判断し、自動的に警報を発するものである。このシステムでは、監視カメラで捉えた通常状態の画像を認識させ、さらに学習させることにより通常状態の多くの場面を自動的にシステム内に覚えさせる。覚えさせた通常状態の画面と異なる画像「画像の変化」を捉えた時に、覚えている通常状態の画像と比較し、変化があった、即ち、「異常」と判断し、警報を発生する画期的なシステムである。

 例えば、ホームから人や物体が転落した時、通常では何も変化のない状況下に、カメラで写している画像の中で物体が移動する状況(特殊な動き)を捉え「警報」を発し、転落を知らせる。応用をさらに進めれば、列車を自動停止させることも可能となり、危険防止に役立てることができる。

 また、街頭での事例として、多くの人が往来する路上や駅などにおいて、引ったくりや、異常行動を起こした人物を察知し、警報を発することも可能である。さらに、何もないところに物がおかれた場合にも自動的に察知し警報を発することも可能になる。

 これからは、このような危険防止や防犯などに役立つシステムが重用される時代となる。このシステムは先端的な技術を駆使した「危険防止と危険察知」の画期的なソリューションといえる。

 このシステムの開発は、株式会社フェーズワン(植竹晋社長)というベンチャー系の企業がADS社(後藤社長)とアライアンスを組み実現した。

 次回は、この画期的なシステムの仕組みを紹介し、次いで、このソリューション開発を成功させたフェーズワン社の植竹社長のITで事業拡大したノウハウをご紹介する予定である。

 画期的な危険防止・危険察知システムの取り扱いに興味のある人は、筆者までお問い合わせください。

 メールアドレス maekawa@sky.tnc.ne.jp

(「観光とけいざい」第724号07年6月15日号)


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