連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(37)
おきなわ観光情報学研究会


ビジネスで成功するには本物を

前川昌道(アイスプランニング代表・おきなわ観光情報学研究会)

■画期的なビジネスモデルで事業の成功を

 ITビジネスで成功する方法は、@画期的なビジネスモデルを事業化する、A画期的な発明で先行する、B良いビジネスモデルを事業化する、C事業の拡大が見込める良いビジネスモデルを手掛ける、D良い事業を展開している企業と協業する、の5つのどれかを取り入れることを前回号で述べた。それに加え、本物を追求し手掛けることが必要である。

 最近の社会では、食肉会社の偽り商法、食品加工業者による消費期限を過ぎた牛乳や乳製品使用、中国産の毒入りうなぎや安全を阻害する農薬を使用した農産物など、偽り商法が後を絶たない。偽り商法は、いつの時点かに偽りがバレ、その報いにより事業が崩壊している。裏を返せば、本物でビジネスをすることが成功を導き、長期の繁栄がもたらされる。

■本物志向のビジネスで成功している社長が居る。

 最近、お付き合いを始めたソフト開発会社の株式会社フェーズワン・植竹晋社長である。事業成功の秘訣をお聞きしたところ、本物を追求しビジネスを展開することであると言い切られた。ビジネスを始めて15年で現在80名の社員を擁する会社に発展させ、150名規模の会社に飛躍させたいと頑張っている。植竹社長にお会いすると、いつも明るい元気な声と、温和な態度で話が進む。先輩を敬う気持ちを持っておられ、先輩とも良くコミュニケーションをとって事業を進められている。この優しさの中にも、本物志向の強い決心が窺え、事業拡大への意欲が感じられる。

■会社を成功させるには、会社の使命を明確にする

 植竹社長の率いるフェーズワン社のコーポレイト・プロファイルを眺めると、植竹社長の事業方針が明確に浮かび上がってくる。多くの会社のパンフレットは、製品紹介や事業内容が中心になっているが、同社のパンフレットは、社会における会社の役割と意義、会社と人材のかかわり方、人材育成方針、会社の強み、などが明確に書かれている。植竹社長の事業方針と事業に対する心構えが明確に示されている。人材は会社の命といえる。良い社員を持つことが繁栄への道しるべと考えられている。会社を成功させるための良い指針といえる。

■成功へのストーリーが大切

 フェーズワン社のコーポレイト・プロファイルを見ていると、良い会社のイメージが湧いてくる。会社の、(1)命題・方針・文化、として、@企業の命題、A活動方針、Bコミュニティー文化、(2)ミッション別指針として、社員の必須スキルが三つ挙げられている。@人に好かれる、A周りから必要とされる、B勝負するスピリットを持つ、(3)会社の強みとして、創造力・チーム力・営業力の3要素がビジネス基盤を構成している。このように、会社の方針が明確になっており、その雰囲気づくりと実践が伴い企業運営が進められているといえ、ITで成功したい者に、良い指針となろう。

■フェーズワン社の優れた人材育成計画

 同社では、IT未経験者からプロフェッショナルに育て上げるプログラムが充実している。この教育プログラムは、人材を資産として重視する現われといえる。

 未経験者教育のための初級ステージ=基礎研修、適正確認、進路別研修、OJT研修の4つで構成されるキャリア・デベロプメントプログラム。

 中級ステージ=スキル診断、目標職種設定、職種別研修、職種決定。

 上級ステージ=プロフェッショナル育成プログラムがある。

 この教育プログラムの根底には、本物志向のプロフェッショナルを自社内で育成することを目的としているといえ、社長の本物へのアプローチの強い意志の表れと想像できる。

 成功するIT会社、成功するビジネスの構築のために、ここの事例に挙げた会社の社長のように、方針を明確にする、仕事への心構え、などを確認して、会社事業の発展に向け、事業計画やアプローチを見直してはいかがでしょうか。

 フェーズワン社のような真面目で本物志向の会社に仕事を頼む、コラボレイトすることも、ビジネスへの成功を手に入れる方法ともいえる。フェーズワン社植竹社長に興味のある人、ビジネスを行いたい人は筆者までお問い合わせください。

 メールアドレス maekawa@sky.tnc.ne.jp

(「観光とけいざい」第726号07年7月15日号)


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