連載 前川昌道・IT導入、成功と失敗の法則(41)
おきなわ観光情報学研究会


画期的! インターネットでハイビジョンが見られる(2)

前川昌道(アイスプランニング代表・おきなわ観光情報学研究会)

■画期的な伝送技術の出現

 インターネットでハイビジョン品質の画像が送れる。そんな夢のような話が実現している。この技術を活用すれば、インターネットで通常の放送番組を送ることができ、離島域や過疎地などTV放送の番組を見ることが自由にできない地域のTV放送の環境を改善することができる。また、医療分野でこの画期的な伝送技術を応用すれば、高画質で遠隔医療診断ができ、在宅診療や遠隔地の医療支援が容易にできる環境が整う。

 沖縄の南北大東島では、衛星放送で東京の番組を見ていて、沖縄県でありながら、沖縄のTV番組が見られなかった。

 TVで台風情報を放送しているのに、東京の番組の情報は南北大東島では通過後の情報となっていて、現時点の情報が見られない。沖縄の離島域の情報環境の改善に大きく役立つであろう。

 また、医療分野でこの伝送技術を活用することにより高画質の画面でネットを介した遠隔診断が可能となり、遠隔診断の可能性を広げる。

■インターネットでTV放送

 画期的な伝送技術でインターネットを使って、通常のTV画像からハイビジョン対応の画像まで、TVを見るのと同じ映像画質で見ることができる。この伝送技術は、独自の圧縮技術と配信技術により本格的なストリーミング放送ができるもので、インターネットを介した画像伝送の技術として画期的である。

 どのくらいの伝送速度でTV放送が送れるか、表1を見てもらうと分かるように、現在サービスされている低速のインターネット回線(古いかも)1Mbps以下の700KbpsでTV放送と同じ画質が伝送でき、極めて低速のインターネット回線を介してパソコンやTVで放送が見られる。

 南米ボリビアのオキナワ移住地ではインターネットの速度は、まだ128Kbpsで、日本に比べて相当遅れているが、この画像伝送技術を使用すれば、沖縄県から南米のオキナワ移住地へTV番組を送ることも可能となる。

■インターネットでハイビジョンTV

 通常のインターネット回線を利用したハイビジョンTV放送の技術は、ここで紹介する技術がはじめてであろう。実際にインターネット回線を経由したハイビジョン画像を見てびっくりした。

 通常では信じられない話で、この世界が実現している。しかも、エンコードして見えるまでの時間は、たった0.3秒(3フレーム)、ライブ放送と全く変わらない。これは、もの凄い技術といえ。革命的な話であろう。

 ちなみに、どのくらいの回線速度で送れるかは表2を見てもらうと分かるが、1.2MbpsでHDTV品質と同等、3Mbpsでフルハイビジョン画質が伝送できてしまう。

 つまり、現在サービスが提供されている通常のADSL回線でハイビジョンが伝送でき、見ることができる。

 これは、画期的な伝送技術で、初めて世の中に出現したインターネット上の革命的な高画質のコンテンツ配信技術といえる。

 この伝送技術は、画像を扱う分野で幅広く活用ができる。

■多くの分野で利用革命が

 まず、コンテンツ配信の分野で、高画質の画像が通常のインターネット回線で伝送でき、見ることが可能になる。この技術は、医療過疎地や遠隔診断の必要な在宅診療や医療支援の必要な世界を大きく変えるであろう。

 次は、高画質のインターネット放送が容易となり、沖縄の場合は、南米に沢山居住するウチナーンチュに本国のTV放送や動画情報を送ることが実現する。

 また、離島域に本土のTV番組や動画の情報を自由に、かつ、容易に送ることができるようになる。

 TV電話の高画質化や携帯電話に高画質の動画を送ることが可能になろう。応用は限りなくある。皆さんで応用ビジネスを考えようではありませんか?

 最後に、この画期的な伝送技術で採用されている先駆的な画像圧縮技術は今年4月の医学会で公認の圧縮技術として認定されている。

 このビジネスソリューションに関心ある方は筆者までご連絡ください。

前川昌道メール maekawa@sky.tnc.ne.jp

(「観光とけいざい」第734号07年11月15日号)


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