連載 Tourism Informatics (TI) の試み(51)
おきなわ観光情報学研究会


モバイルでまちめぐり実験

おきなわ観光情報学研究会・遠藤聡志(琉球大学工学部情報工学科・教授)

■はこだて観光情報学研究会の取組

 今月の原稿を書いていたら観光情報学会のニュースレターメールが届き、読んでみると、はこだて観研の興味深い取り組みの案内でした。早速、はこだて未来大学の鈴木恵二教授の承諾を得て、紹介させていただくことに致しました。

 はこだて観研の行う「はこだてまちナビ」実験は、国土交通省の委託事業としてモバイルコンピューティング技術を町巡り観光へ応用するための実証実験として設定されているようです。

観光情報学会のニュースレターより

1)はこだてまちナビ(モバイルでまちめぐり)

実施期間 第3回はこだて湯の川オンパク全期間(2007年10月27日〜11月11日(16日間))

<特徴>

1.インフォメーションセンターで受付するとパペロ(ロボット)がごあいさつ

2.ICカードをチェックポイント(CP)でタッチ、クイズに答えて賞品ゲット

3.CPでチェックするたびに役立ちの観光情報、つぎのCPへのご案内情報が携帯に届く

4.iPodでも観光情報がゲットできる

<参加方法>

1.受付 はこだてまちナビインフォーメーション・センター(10:00〜17:00)

(ア)湯の川観光ホテルまたは、(イ)湯の川プリンス渚亭

2.参加費 無料

(ア)市電一日乗車券+函館山ロープウェイ行きバスチケットを900円で提供させていただきます。

(イ)お持ちのおサイフケータイをご使用頂くか、または、はこだてまちナビオリジナルICカードを500円にて貸し出します。(500円はカード返却時に払い戻します)

ホームページ http://www.h-machinavi.net

 実証実験では、観光客が自身のおサイフケータイあるいはインフォメーションセンターで貸し出すICカードを持って、設定されたチェックポイントへ向かいます。

 そこで、カードリーダにICカードや携帯電話をかざすと、周辺の観光情報やクイズが提供されます。クイズに答えて商品を得るというインセンティブも設定されているようです。おそらく、受付時に携帯のメールアドレスを登録することでICカードのID番号と関連付けて、その観光者がまだ回っていない場所等を上手いタイミングでメールし、観光のサポートを促すものと思われます。

 同時にApple社製の音楽/ビデオプレーヤiPodへのイベント情報/観光情報配信も企画されているようです。

 地域観光において、訪れた場所の履歴を活用しながらのナビモデルは大変よく設計されていると思います。また、iPodを活用した情報配信は、今後予想されるNintendo-DSやPSPなど広く普及している携帯型ゲーム機を含むモバイルツールを観光サポートツールとして活用する試みの先駆けといえるでしょう。

(「観光とけいざい」第732号07年10月15日号)


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