連載 ガンバレ県内企業 勝ち組への挑戦(5)
大嶺正行(タナベ経営沖縄支社長)


タイトル1

1、幹部社員の仕事は時間生産性の追求

 人は概して業績が悪くなると、業績悪化理由にあれこれと挙げたがるものである。

 ある企業の幹部にインタビューしたときのこと「うちの部門業績が上がらないのは、トップが業績悪化を理由に人員を一〇%減らした結果、人員不足を招いたからだ」と即座に答えが返ってきた。一見もっともらしい意見に聞こえるが本当にそうであろうか。

 今求められる業績の本質とはなにか、その答えは「時間あたりの生産性の大きさである」と結論づけられる。

 日々の忙しさにかこつけて、このシンプルなことを忘れてはいないだろうか。

 重要なことは、先にできない理由をさがすよりも、今の厳しい時代でどうしたら業績=生産性の向上ができるかを常々真剣に考えることである。

 つまり、常日頃から自部門の生産性に具体的な目標を持つ習慣を身につけることと、今までよりも、もっと生産性の上がる方法はないかと考え、仮設を立て検証し、ノウハウまで高める実行力が重要である。

 そのポイントを整理するならば以下の六点に集約できる。

(1)どんなささいな業務であれ具体的な生産性目標を設定する(目標設定)

(2)常々、気づき能力を磨き上げる(問題意識)

(3)自己のあるいは部下の限界を決めつけない(向上心)

(4)変化を恐れない強さを持つ(挑戦意欲)

(5)思いついたら即、実行する(スピード)

(6)常にプラス視点からの反省をする(プラス発想)

2、低い目標は部下を甘やかせ自分自身(幹部)を堕落させる元である

 人は不思議なもので、業績の目標設定を過去業績の五%アップとか一〇%アップと設定すると今までのやり方に固執し、やり方を変えようとせず、過去の延長線上の発想しか出てこないものである。

 ところが五〇%アップの目標設定をするとどうであろうか。今までのやり方を変えない限り、まずやりきれないと考え、大局的な視点から新しい方法を生み出せることが往々にしてある。

 いづれにしても固定観念が自社、自部門の或いは自分自身の限界点を決めけているのではないだろうか。

 ゼロベースから自社の問題点を分析し、時間生産性の追求に徹底してこだわることこそが企業活性化の最大のポイントである。

 変革の時代、幹部に求められる基本素養に「現状否定の精神」は不可欠であろう。

 まさしく、変化に対応できる応用能力をどう磨き上げるかが問われる時代なのである。その答えは、日ごろから「考える習慣」を身につけることである。

 一般的に人一倍忙しく時間のない人ほど、「考える習慣」が身についているものである。このような幹部人材を育成することが企業活性化の要諦なのである。

 ガンバレ県内企業、弊社タナベ経営も応援します。(「観光とけいざい」99年7月15日)


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