連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(01)
島田勝也(NTT西日本沖縄支店勤務)


ブロードバンドって何?

  これまでは、高速なインターネット回線といえばプロバイダーやIT企業など一部の企業の間でのみ使われているもので、毎月かかる料金も高く、個人ユーザーにはなかなか手の届かないものであった。個人ユーザーが利用してきた一般電話回線やISDN、またはPHSによるインターネット接続では、通信速度は速くても最大64kbps。

 利用している回線速度がこの程度なので、コンテンツを提供する側も低速回線でもストレスなく見れるコンテンツ作りに気を使っていた。しかしここにきて、ADSL、CATV、光ファイバーなど、比較的安価で高速な回線サービスの登場により、高速インターネット接続が個人ユーザーにもぐっと身近な存在になった。こうした広帯域で高速な通信ネットワークのことを総じて「ブロードバンド (Broad band) 」と呼んでいる。

 Broad band = 広帯域。一般的に広帯域な回線ほど、一時に大容量のデータを伝送することができる、すなわち高速なデータ送受信が可能となるわけだ。このブロードバンドが普及すれば、どんなコンテンツを見るのも、インターネットを利用したどんなサービスを受けるのも、データはスイスイ流れてくるため、これまでのように画面表示に時間がかかってイライラ、ということもなくなる。

 また、ブロードバンドの恩恵は、単に「表示が速い」というだけではない。これまで、低速回線であったがために提供できなかったコンテンツやサービスが急速に増えようとしている。回線速度が速いので、データの重い映像や音声もストレスなく送受信できるため、提供できるコンテンツやサービスの制限がなくなってくる。

 具体的には、いよいよテレビのような「動画情報」をインターネットでやり取り出来るようになるという訳である。沖縄でも、今年は特にADSLの普及が急速に進むと言われており、ブロードバンド普及元年になると思われる。我が家にも先月からADSLがきており、夕方に放送されている民放のローカルニュースを、私は毎晩夜中にインターネットでみている。(ADSL=サービス提供エリアは6月時点では那覇市内の一部地域のみだが8月頃までにはほぼ全市制地域に拡大される。既にある一般電話回線を利用できることが利点。通信速度:上り512Kbps、下りが1.5Mbps程度。導入コスト:初期費が2万円程度、月額は6,000円程度。) (「観光とけいざい」2001年6月15日号)


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