連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(03)
島田勝也(NTT西日本沖縄支店勤務)


ブロードバンド時代の映像メディア

 ブロードバンドならテレビ番組や映画の配信がストレスなく行えるため、ドラマ、ライブ、ドキュメンタリー、バラエティーなど、無数の番組がインターネット上に溢れることになりそうである。

 また、番組の数が増えるだけなく、これまで「mass (大多数)」の嗜好にあうようにコンテンツ制作されてきたメディア(すなわちマスメディア)ではなく、ユーザーの多様な嗜好にあわせてより専門的でマニアックな内容の番組制作が行われていくことになる。CMなどの広告主も、よりターゲットを絞ったユーザー層にCM提供できるので、宣伝効果の面でも効率的になることが予想される。

 さらに魅力的なのは、オンデマンドで番組を見られることだ。これまでのテレビのように、放送時間に間に合わなかったり、ビデオに録画し忘れてお気に入りの番組が見られなかった、などということもなくなる。好きな時間に、好きな場所で、好きな番組を選んで見ることが可能になるという訳だ。レンタルビデオのようにビデオを借りてくるかわりに、インターネット上で番組をダウンロードして見ることになる。

 例えば、2時間の映画をダウンロードするのに必要な時間は、普通の電話回線を使うと約200時間かかるところ、急速に普及しているADSLだと約10時間、来年以降に普及が見込まれる光回線だとほんの数分でダウンロード出来ることになる。

 そんな環境が間もなく整うのだ。沖縄観光振興の観点からみると、我々はこの新メディアを活用して沖縄を世界に向けて紹介するハイレベルな映像コンテンツを発信するための準備に至急に取組まなくてはならない。もし、四季を通じた映像が必要でコンテンツ完成にどうしても1年はかかるというなら、いま取り組むのがちょうど良い。 (「観光とけいざい」2001年8月15日号)


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