連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(04)
島田勝也(NTT西日本沖縄支店勤務)


ブロードバンド時代を先行している米国事情

 民間調査機関のデータによると、米国では昨年末までに、上りまたは下りのどちらかが200kbps以上の「ハイスピードライン」の契約数は約430万回線。また上りまたは下りともに200kbps以上の「アドバンスド・サービシズ・ライン」の契約数は約280万回線。半年で約50%の伸びをみせていることから、ブロードバンドが急速に普及していることがうかがえる。広い国土を持つ米国では、早くからケーブルテレビが一般に普及していたため、現在ではケーブルテレビによるインターネット接続利用者が多数をしめているが、ADSLの登場により、ADSL利用者の増加が著しく、半年で約75%の伸びをみせている。

 こうしたブロードバンドの急速な普及の理由に、ストリーミングコンテンツの需要の増加が大きく影響していると言える。様々な映像や音楽をストレスなく楽しむために、ブロードバンドが欠かせないものとなっているのである。昨年1年間でストリーミングメディアを利用したユーザーは約6,100万人、米国人口の約27%に相当する。(日本では約2年〜3年遅れで同様な状況になってきている)

 また、光ファイバーによる通信トラフィックを、これまでのような電気的な信号伝達ではなく、光信号のままで送受信、交換、管理できるネットワークシステムも実用化に向けて開発が進められており、実用化されれば大幅なコスト削減につながるため、今後のブロードバンドに大きく貢献されるものと期待されている。

 ただし、この光ファイバーの普及については日本が優位に立っており、ここの部分が日本が米国のインターネット環境に追いつき追い越すためのキーとなってくる。日本でも来年の後半には10メガの光サービスが一般化してくる。 (「観光とけいざい」2001年9月15日号)


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