連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(08)
島田勝也(NTT西日本沖縄支店勤務)


―デジタルデバイドをおこさせない―

 新年1回目の原稿は私の今年の行動目標の一つを記してみたい。約2年前に本紙への投稿で「沖縄の未来のためにパソコンを小学生全員に無料配布しよう!」という趣旨のレポートを書いた。小学生のうちにパソコンを使いこなさせておくことが将来は社会全体としても産業の米になるということ、今の小学校教育では間に合わない、他府県より先んずることの先行優位を確保したい、というような背景からのことであった。現実的ではないと承知しつつも、当時、北部振興策費等というフワフワした金の使途が議論されていたこともあり、なんと出来ないかと考えていた。もちろん、現実にはならなかった。

 あれから2年、その目的を達成するために私達は次のようなNPO組織を立ち上げた。今年はこの組織をフルに活用して中古パソコンを小学生達に配りまくりたいと考えているので、賛同くださる方には協力をお願いしたい。

 以下はNPO「沖縄パソコンリサイクル」の趣意書から…。

 急速に進展する社会のIT化に欠くことの出来ないパソコンの普及、今や3世帯に1台の割合まで普及し全国で5,000万の人々がインターネットにアクセスしている。テレビやラジオと同様にいよいよ現代生活の必需品としてのポジションを確保しつつある。

 政府においてはITの普及を21世紀の国家戦略の柱に位置づけ、Eジャパン計画に基づいて全国で教育機関へのパソコンの配備やパソコン教室の開催等を通じて急ピッチで進めている。その普及は沖縄でも進んではいるものの、全国的な普及度に比べると遅れている状況にある。新たな産業の振興や市民生活・社会福祉の向上にむけても、地域住民へのパソコン普及と活用能力の向上は不可欠と言える。

 しかしながら、経済的理由やその他の理由から普及は偏在しており、いわゆる恵まれない立場の人々への普及は進んでいないのが実情である。我々は、少なくとも経済的理由による普及の遅れは阻止したい! という想いから、非営利団体としてパソコンのリサイクル活動を開始するに至った。

 特に今年(昨年)は、パソコンが爆発的に普及するきっかけとなったウィンドウズ95の発売からちょうど5年が経過した年にあたり、市場にはリース期間の満了に伴う中古パソコンが多数放出されている。多くの企業や団体等から現物提供等の支援を受けながら、経済的な理由でバソコンを購入することの出来ない方々に向けて出来るだけ上質な中古パソコンを提供していきたい。そして、特に“県内の小中学校諸君全員に一人一台のパソコンを持たせたい”ということの活動を開始する。

 合言葉は「沖縄でデジタルデバイトは生じさせない!」である。

(問合せ:857-2932、http://www.e-sir.co.jp/npo-opr/) (「観光とけいざい」2002年1月1日号)


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