連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(10)
島田勝也(NTT西日本沖縄支店勤務)


SOHOシティー三鷹構想について

 私が「観光とけいざい」に連載をはじめたのは98年10月のことであった。その第1回目の内容がSOHO(Small Office Home Office)の解説であり、SOHOによる街の活性化を積極的に推進している東京都三鷹市の紹介であった。その意図は当時社会問題になっていたとまりんビルの空きスペースをSOHOオフィスの拠点しようというものであった。当時の親泊那覇市長にも提案したのだが、実現しなかった。

 さて、あれから約4年の歳月が過ぎ、それぞれ場所はどのように変ったのだろうか。那覇市のとまりんビルには那覇防衛施設庁が嘉手納への本移転までの仮事務所として使用されている。(翁長市長の政治力で引張ったと言える)

 三鷹市はどうなっているのだろうか? 私は先頃約4年振りに三鷹市を訪れ色々と調べてきたので、その一端をご報告する。

 三鷹市のSOHOシティー構想は5年前にスタートさせた最初の「三鷹市SOHOパイロットオフィス」が好評で、その後も計画通りに「三鷹産業プラザ」「三鷹産業プラザアネックス」「三鷹三立SOHOセンター」を次々とオープンさせ、いずれも入居希望者多数で空き待ち状態とのことであった。

 そして、年内には「三鷹産業プラザ」の2期工事に入る予定とのことである。

 概ね4万円〜8万円程度の家賃で最新のプロードバンド設備等が備わったオフィス環境を行政の支援のもとで提供していく。その事が起業家支援や企業誘致にも繋がっているようだ。市としては大企業や工場の誘致が困難であるならば、今後増加が予想されている小規模事業者(SOHOワーカー)を引き込んで将来の税収を確保したいという思惑はあるようだ。いずれにしても街の活性化には大いに繋がっている。詳しくは次のホームページにアクセスしてみていただきたい。

 先般、緊急景気対策の一環で県内でのインキュベート施設の建設予算が国から付いた。那覇市等の3ヶ所が内定したようだが、間違いなくこの三鷹市をモデルにしたようなものが出来ることになるはずだ。期待して待ちたい。

 しかしながら、もし4年前に造っていればと考えると! 時間はとり戻せない。 (「観光とけいざい」2002年2月15日号)


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