連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(16)
島田勝也((財)沖縄県産業振興公社 )


「SOHO&テレワーク」について

  去る7月29日に「SOHOとテレワーク」に関するシンポジウムを開催した。同テーマについては、本紙でも度々紹介してきたが、その具体的な取組みを今月から本格化する。そのキックオフのような位置付けでのシンポジウムであった。

 内容は、東京工業大学の比嘉教授を招いての基調講演会とパネルディスカッションの開催であった。今後は、産学官による「SOHO&テレワーク研究会」を発足させ、同研究会が主体となった沖縄におけるSOHOとテレワークのビジネス拡大に向けた調査、それに基づいた政策提言を今年度内に取りまとめたいと考えている。

 加えて、調査や検討に留まることなく実際にビジネスを発生し拡大させる支援も同時進行させる。具体的には、東京のクライアントからデータベース整備の業務を沖縄に引っ張り、SOHO&テレワークで仕事をこなそうとうビジネスプランを持つ(有)ソフトファクトリーのケース、そして地図情報の製作作業をSOHOで展開しようという(株)日本コンピュータグフィックのケース、この2社については沖縄におけるSOHO&テレワークのモデルとして発展させてく支援をする考えである。議論や研究でなくて実際のビジネスを進めながら展開することが大切であるからだ。

 沖縄の場合は、@大消費地・マーケットから遠いことA豊富な若年労働者と女性労働力が豊富なことB既にコールセンターの集積が進んでいることC過去においても経営主体は中小或いは個人の経営であったこと、等々の理由で沖縄はSOHO&テレワークという観点からの産業振興はたいへん有効と考えられる。そして、県内各市町村に益々拡充してくるインキュベ−ト施設との連携により大きな発展が期待出来る。何よりもウチナーンチュは大組織の中でマニュアル化された仕事は不得意であるような気がする。多くの収入よりは自由や働き甲斐を選ぶ傾向等…沖縄で根付く可能性は高いと考えている。

 5年前のコールセンター誘致時のようなブームにまで仕組んでみたいと密かに企んでいる。

《語句説明》

■SOHO(ソーホー)ってなに?

 SOHOとは、スモールオフィス・ホームオフィスの略。小規模な事務所や自宅でテレワークを基本として働く専門能力を持ったフリーワーカー達の働き方のこと。

■「テレワーク」ってなに?

 テレワークとは、テレ「Tele=遠い、遠隔」とワーク「Work=働く、仕事」とを組み合わせた造語である。具体的に言えば、「インターネットなどの情報通信手段を活用した場所と時間にとらわれない柔軟な働き方」のこと。

 SOHOとテレワークの概念はかなり重なっている。つまり、あらかじめ決められたオフィスで、9時から17時まで働くと言った決まった勤務場所と勤務時間帯で働くのでなく、テレワークは働く場所と時間帯にとらわれない働き方である。 ウチナーンチュには向いていると思うのだが? (「観光とけいざい」2002年8月15日号)


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