連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(21)
島田勝也((財)沖縄県産業振興公社 )


SOHOは個人の自立から

 先月号にて紹介したSOHO(Small Office Home Office)白書の取りまとめをしていて、次のような結論に至りつつある。

 ITや箱物施設をいくら充実させても結局は人間の中身の問題に行き着くということ、SOHOにおいては益々そのことが問われるということになりそうだ。

 “自立”は今や沖縄のみならず日本社会のキーワードである。

 「日本外交の自立」

 「中央依存体質からの自立」

 「補助金財政からの自立」

 「地域経済の自立」

 「護送船団体制からの自立」

 などである。SOHOとは何か? という問いに対する答えの一つは「個人の自立」である。

 職業に対する意識、帰属する会社や団体・地域社会・家族との関係、「個人の自立」にはあらゆる要因が絡む。時代は流れ、社会は急速な変化の途上である。職業や働くという概念も大きく変化しているのだ。各種のパラダイムの転換が起こっているという時代認識を すべきである。いずれにしても個人の自立が前提である。

 個人の自立は、コミュニィティーの自立を促し、それが地域全体(沖縄)の自立を促し、実現に近づけるものだ。

 我々は、SOHOという働く形態を論ずる時に、そのような広義な捉え方をしておく必要がある。集団主義・結果平等主義・横並び体質・出る杭を打つ、あるいは与えられて育つ、といった環境で育ってきた我々に突きつけられた大きく本質的な課題である。 

 自分は、何がしたいのか? どう生きていくのか? いよいよ問われ始めているのである。(「観光とけいざい」第627号2003年1月15日号)


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