連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(23)
島田勝也((財)沖縄県産業振興公社 )


いまチャンスは上海にある(2)

■IT分野の交流がスタート

 先月から上海ビジネス事情を書き始めている。今年いっぱい上海に拘りたいのでお付き合い願いたい。

 現在の上海の発展を探るためにも少し歴史を振りってみる。

 79年に復活を果たしたトウ小平は「改革・開放」政策を打ち出した。その起点は、南部の広東省と福建省であった。その中の4地区が自由貿易や保税加工が許され、経済特別地区として外国企業の誘致が始まった。

 北京や上海など中国の中心から離れた地域を指定したのは、香港に近かったことや開放的な住民気質もあったと言われるが、なんと言っても、外資が入ることで政治社会体制が大きく揺らぐことを恐れたからであろう。日本政府も沖縄をそのように活用すればよかったと思う。

 それでも、同地域の現在の発展ぶりはトウ小平の判断が正しかったと言える。

 現在も発展を続ける同地域ではあるが、この数年、その限界が見えはじめたと言われている。つまり、同地域はあくまで「経済の実験場、中国の周辺部であり中心部ではない」という位置付けがあり、そのことが次の段階の発展への足かせになっているというのだ。(沖縄は日本の実験場にはなってないと言うべきか? 実験さえ出来なかったと言うべきか?)

 そして、具体的に不足しているのが、国内での交通アクセスの悪さ、人材、情報、技術、資本の不足にあると言われている。

 その不足している部分の全て持ち合わせているのが正に「上海」なのである。 (「観光とけいざい」第633号2003年4月15日号)


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