連載 観光業界のための紙上ITセミナー・IT利用の基礎知識(28)
島田勝也((財)沖縄県産業振興公社 )


今宿泊予約サイトが注目を浴びいてる(1)

 インターネットの宿泊予約サイトの利用が急増しているという。

 利用者は各サイトに登録されている全国の宿泊施設の中から目的にあったホテル等の内容を調べその場で申し込むことが出来る。

 個別のホテルのホームページを検索しても、予約をクリックするとその先はこのような専門の宿泊予約サイトにリンクしていて、結局はそこで予約することになる場合も多い。

 ホテル独自のネット予約システムを構築していないホテルにとっては、手数料を支払っても面倒なシステム管理をするよりは得策という考えである。

 実は私自身も出張や旅行にはこのような専門サイトを利用して予約している。実際に情報が豊富で使い勝手も良くなっているし、何より宿泊代がタリフよりは10%〜30%は安く付くのは事実である。業界最大手は「旅の窓口」。次いでヤフートラベル、リクルート、JTB、楽天トラベルと続いている。先般、楽天が「旅の窓口」を約300億円で買収したというニュースをお聞き及びと思うが、同サイトに300億円の価値があるというのは驚きであった。ちなみに「旅の窓口」の会員数は300万人である。

 そして、今回はその宿泊専門サイトの大手の一角、「一休.COM」(http://www.ikyu.com)を運営する(株)プライムリンクの森正文社長にお会いすることが出来たので、同社関連の話題を取り上げる。「一休.COM」は一流ホテルや旅館の予約サイトとして沖縄でもホテル関係の皆さんには認識されていると思う。

 森氏は、「日本にはホテル評価に関して、フランスのミシュラン・ガイドのような客観的な基準がない。しかし、基準はあいまいながら、ビジネスホテルと、リッチなホテルとの住み分けはあります。私たちがあえて分野を《一流ホテル》に限定したのは、オンリー・ワンのサイトであることで、他の旅行サイトとの差別化を確立できると考えたからです」と言う。

 ホテル予約は、インターネット以外にも電話や旅行代理店といったさまざまな方法がある、その際に「料金に大きな差があると、整合性がつかなくなりますが、その点でも、オンリー・ワン・サイトである《一休.COM限定》は料金設定が可能になった」という。

 同社のサイトでは毎日約1,200〜1,500室の予約契約が発生している。次回号で森氏へのインタビュー内容を含め内容を詳しく記述しながら、宿泊施設の予約サイトについて研究してみたい。沖縄のホテル関係者にとっても関心は高いと思う、

 実際に、中部地区のホテルでは「旅の窓口」の活用で販路が広がった実績もある。

 この機会に宿泊施設の予約サイトの現状や活用方について研究してみようと思うので、皆様も関連のサイトを一度ネットサーフィンしてみて頂きたい。(「観光とけいざい」第644号2003年10月15日号)


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