沖縄観光30年史■連載3
渡久地政夫(沖縄観光速報社・代表取締役)


スカイツアーズ、沖縄とともに輝く創立30周年

 株式会社スカイツアーズの創立三十周年パーティーが五月十八日、パシフィックホテル沖縄で開かれ、県内外から五百人が駆けつけ盛大に祝った。

 パーティーではまず、堤朗社長が三十年間の関連業界からの支援に感謝の言葉を述べ、「沖縄の青い海と青い空は永遠の観光資源だ。これからも沖縄の青い海と青い空を売っていく」と力強く宣言。

 来賓の全日空営業推進本部中野雅男副本部長は「全日空では沖縄といえばスカイツアーズというくらい貢献している。今後ともグループを挙げてスカイツアーズと一緒に沖縄をもり立てていく」と挨拶。

 OCVBの饒波正之理事長は「沖縄は名実共に観光がリーディング産業となり、次の十年も観光が最大の産業であり続けることは間違いない。沖縄観光の三十年はまさにスカイツアーズの三十年間とともに発展したのであり、特に昨年のテロでは全旅協沖縄支部長として堤社長が先頭に立って観光の回復に貢献した。引き続き沖縄観光を引っ張って欲しい」と述べた。

 また、全日空沖縄支店の大西準次支店長は「私は三十年前平社員として初めてスカイツアーズを担当した。次に東京で課長として担当、大阪では部長になって担当。四度目に沖縄支店長で担当になった。次は社長になって費用は全額全日空持ちでスカイツアーズの三十五周年パーティーを開催したい」とユーモアたっぷりに乾杯の音頭をとり、会場を沸かせた。

 舞台では琉球舞踊や空手の演舞が披露され、協力会社を代表してうえちグループ国際サンゴの上地健次社長が万歳でしめくくった。


■青い海は永遠の観光資源だ、今まで以上に力を注ぐ  堤 朗

 皆さん本日は、ご多忙のところしかも週末でおくつろぎの中、弊社創業三十周年記念感謝の夕べに遠路各地よりご臨席下さいまして、誠に有難うございます。

 「光陰矢のごとし」と言うように弊社が業務を開始いたしまして早や三十年が過ぎようとしております。振り返りますと、この三十年は決して順風満帆の日々ではございませんでした。紆余曲折の中、ご臨席の皆様方の絶大なるこ支援と励ましにより、本日を迎えることが出来たのであり、高い席からではございますが会社を代表して心より厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、新しい世紀を迎え、我々が従事する観光産業は、二十一世紀に世界のリーディング産業になるだろうと言われております。しかし、沖縄県における観光産業は、すでにトップを走り年間六千億円をも稼ぎ出し、沖縄県においての基幹産業の地位を確保したと言っても過言ではありません。

 青い海と青い空からの脱却が必要と近年言われますが、三十年前、「これからは沖縄の海を売るんだ」といったら、社員から、「社長、どうやって海を分譲するんですか」と言われたこともありました。しかし、青い海と青い空は沖縄にとって永遠の観光資源です。この財産を無駄にすることなく活用すれば沖縄観光の発展は無限大であると信じております。これからもスカイツアーズは沖縄の海を売っていきます。

 以上の観点から弊社でも今まで以上に沖縄観光に力を注ぎ、沖縄県発展のために微力ながら貢献してゆく所存でございます。ご臨席の皆様においては、弊社に対し倍旧のご支擾とご指導をお願い申し上げる次第でございます。本日は、パシフィックホテルさんには守礼の門の彫刻と鮪の解体ショウで花を添えていただきました。お時間の許す限りごゆっくりとご歓談くださいますようお願い申し上げます。最後に、皆様方のご反映とご健勝を祈念申し上げ、簡単ではございますがお礼のご挨拶に替えさせていただきます。有難うございました。


オプショナルツアーを初めて販売 地元の旅行業組織化に取り組む

■沖縄観光、信念の人

 旅行業は経営が難しいものの代表である。「なぜなら『ソフト、企画、営業が全ての世界』だから」だ。

 時々、自分の仕事に疲れたとき、迷惑を承知でスカイツアーズを訪ねる。堤社長は「沖縄は日本を代表する滞在型のリゾート地ですよ。ヨソのような『観光地』ではありません」といってくれる。この言葉が嬉しい。

 誰がこのように事を言ってくれるのか。確かにまだまだ足りない面が多いのも事実だ。しかし将来性を見たら、まんざら捨てたものではない。「日本を代表する」ということは「世界に通用する」ということだ。ハワイを見たら分かる。

 株式会社スカイツアーズの標語は『人が好き、地球が好き』である。復帰と同時にスタートを切って右も左も分からない沖縄の観光業界、ホテルやお土産品店、食事どころなどに観光業界の仕事のイロハから始まる様々なアドバイスをして業界全体のレベルアップにも大いに貢献してきた。仕事の仕方をスカイツアーズに教えてもらったという業界人は多い。

 また社是には、

 『自分の仕事に誇りを持とう。仕事を通して自己を磨こう。時間を大切にしよう。旅を通して人々に夢を売ろう』

 とある。この社是は沖縄の観光事業者にとって最も大切な言葉である。これを常に忘れずに実践していきたい。

■若い社員

 スカイツーズの社員五十四名も明るく元気いっぱいだ。社長のもと一丸となって励み、今日のように沖縄の観光業界で押しも押されもせぬ企業に育った。昨年の取扱高は七十億円を達成した。堤社長の『志』が実ったたものである。きっと「社長仕込みだろう」と私は見ている

 企画面では「青い海・青い空」以外の『沖縄の目玉』を探していたときに一度に五十ものオプショナルツアーを開発した。紙面で紹介すると、あるプロフェッショナルからオプショナルツアーについて、ポツリ「やられたね」。地元の旅行社が出遅れたのである。新鮮な感覚に見えた。いま、オプショナルツアーも引き続き好調だが三十周年を迎えて改めて「沖縄の青い海と青い空は永遠の観光資源だ」という。次の企画が待ち遠しい。

 藍綬褒章を受賞したことは人柄が本物であることを物語る。航空会社の全面的な信頼を得ていること、全旅協の沖縄支部長を努めていることでも分かる。

■特化した方が勝つ

 「これからの旅行業は」と聞くと『何かに特化した方が勝ちでしょうね』。特化とは『専門分野』と解釈する。

 営業面でもグンを抜く。那覇の沖に位置するケラマ諸島の売り込みに全力をあげ、とうとうケラマを『全国区』にした。

 一度、堤社長に『観光の話』を聞いたらいい。『地域起こし』のいい話が聞けるはず。何しろ企画力、経験ともに豊富な人だ。保証します。沖縄にとって得難い人物と企画者立案だ。(本紙・渡久地政夫) (「観光とけいざい」第612号02年5月合併号)  


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