沖縄観光30年史■連載30
渡久地政夫(沖縄観光速報社・代表取締役)


企画と実行力の一致

■ものすごい力を発揮する

 観光についても同様なことがいえる。企画と実行力が一致したらすごい力を発揮するだろう。

 各社のやりかたをみていると「これが受けるのか」といったようなものが売れたりする。時代とともに商品も変わっていくのである。

 一例をあげれば、ビーチでの海水浴やパーティがある。米兵が沖縄で海水浴やパーティを見せるまで、一般化してなかった。青い海、青い空も県民にとっては、当たり前のことだった。観光が盛んになって青い海、青い空が沖縄の特徴といわれるようになったのである。

 そこで考える。

 われわれの気付かないところに観光客に喜ばれるものがあるのではないか。

 現に竹富島では水牛車が人気の的である。水牛は暑さにばてているときに水をかけてやると元気を回復するという。だから泥水の中にも平気で巨体を横たえている。意外に力持ちで牛車をどっこいしょという感じでを引っ張る。大人しい。観光客はこんなのをみて驚く。こんな光景は沖縄のいたる所にころがっている。気ずかないだけだ。気付いたらそれをいかにひきだすかだ。

 例えばこんなことはどうだろう。沖縄にはアメリカ人がたくさん住んでいるので、「日本人の子供たちが英語で話し合う体験をする修学旅行を企画したらどうだろう」と日本を代表する大手の旅行会社の人に話したことがある。するとこの人は修学旅行に売り込む前に沖縄の子供たちに英語体験をさせたらどうだ。全国の子供たちはあとからでもいい。そんな話で終わってしまった。

 英語だけではない。アメリカ人が好きなバスケットボールの試合はどうだろう。日米の子供たちの親善試合なら米国の子供たちは喜んで応じるだろう。ひょっとしたら、女の子達がお得意の応援で目をたのしませてくれるかもしれない。

 ここから子供たちの国際化が進むのではないかと思ったりする。すると沖縄は日米の融和の接点になり、東洋と西欧の要になりはしないか。掘り起こしをすすめれば沖縄は日本でもユニークな所となろう。こんなことを夢想したりする。これも観光という国際的な仕事に関係しているからだろうか。現に首里城は中国式の建物が首里と言うところに根付いている。首里城を見ると中国大陸の影響が いかに大きいかを実感させられる。

 とにかく、国際化はますます進んでいく、観光の出番はこれからだと思う。(「観光とけいざい」第641号03年9月1日)  


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