沖縄観光30年史■連載43
渡久地政夫(沖縄観光速報社・代表取締役)


先進地に学べ

■参考になるハワイの手法

 観光の先輩達は観光についていずれも重要な提言をおこなってきた。これまでこの欄に登場した人達である。

 先輩達はハワイの観光についてはかなり研究していた。ハワイは沖縄に似ているところがたくさんある。気候、文化、施設、娯楽、食べ物。どれを取っても沖縄が見習うべきものである。

 そこに住む人達の力ではどうにももならないもの、たとえば天気や海の色などである。しかし人の努力で改善できること、例えばサービスのあり方などについては競争出来る。沖縄は実践しないだけだ。

 沖縄のキャッチフレーズ『東洋のハワイ』『一年中夏』など、この辺の事情をいいあらわしたものである。ところがどうしても勝てないものがある。それは観光にたいする理解の深さである。ここらへんは沖縄から調査団を送り本格的な勉強をしてもいい。

 予算や行政の取組み、人事、手法、宣伝などなど学ぶべきこと、参考になることはたくさんある。行政だけでなく。民間側も学ぶべきものがある。

 ここで特にハワイを取り上げたたのはハワイは日本人に取って『永遠の観光地』となっているからである。ハワイを勉強することは沖縄にとって大きなプラスとなる。

 アロハシャツや大物釣りなどはハワイに負けない。残念なのは系統立てて観光の役割を勉強しようとしないことである。沖縄を観光立県とするなら、そのお手本はハワイであると思う。もう一度ハワイの勉強をすべきなのだ。

 いまなら沖縄の観光業界人もハワイのことをよく理解出来る。特に民間の役割りについて本腰ををいれる方がいい。質の向上を目ざすならハワイは沖縄にとって絶好のお手本である。沖縄はハワイより優れている点がたくさんある。条件では決して負けない。

 一方でハワイ観光は一九九〇年にほぼ七百万人を達成し、二〇〇〇年までに千万人を実現するという計画があった。ところが九一年の湾岸戦争後、六百万人台に後戻りして沈んだままである。この低迷の原因が何かについて、航空会社のハワイ担当者もよく分からないと言う、これも是非研究したいと思う。(「観光とけいざい」第654号04年4月1日号)  


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